【ボクシング】世界主要4団体WBA・WBC・IBF・WBOについて!各団体の詳細や違いを解説

ボクシング
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現在ボクシング界には4つの主要団体がある。主要団体とは、世界戦の開催が認められている団体を指す。

本記事では「世界主要4団体」WBA、WBC、IBF、WBOについて詳しく解説する。

世界主要4団体について

ボクシング主要4団体、WBA(世界ボクシング協会)、WBC(世界ボクシング評議会)、IBF(国際ボクシング連盟)、WBO(世界ボクシング機構)は、それぞれ異なる歴史と特徴をもつ。

WBA(世界ボクシング協会)

WBAは最も古いボクシング団体で、当初はNBA(National Boxing Association)としてアメリカで設立された。その後、1962年にWBAと改名された。

WBAは「スーパー王座」と「正規王座」を認定する制度を持ち、同じ階級で複数のチャンピオンが存在する場合がある。「スーパー王座」とは、WBA世界王者が他三団体いずれかの王座を獲得し、統一王者となった場合、「スーパー王座」として認定される。その場合「正規王座」は空位になり、その空位となった「正規王座」に新たな選手が認定される。また、WBAは「スーパー王座」と「正規王座」 が別々に防衛戦を行うことを認めている。

(上記の「スーパー王座」と「正規王座」の制度により、同じ階級で複数のチャンピオンが存在するため、ボクシングファンや専門家から混乱を招くとの批判がある。)

競技ルールとしては、1ラウンドで3度のダウンがあった場合にKOが成立する「スリーノックダウン制」を採用している。

日本人歴代WBAスーパー王者(一部紹介)

・井上尚弥/寺地拳四朗/京口紘人/内山高志 etc

WBC(世界ボクシング評議会)

WBCは1963年に、メキシコのプロモーターであるホセ・スレイマンを中心に設立された。加盟国は主要4団体の中で、最多の160か国を超え。

WBCの大きな特徴は2つ。1つ目は「フリーノックダウン制」を採用し、レフェリーが続行不能と判断しない限り、試合が継続される。2つ目は、4ラウンドと8ラウンド終了時に採点を公表する「オープンスコアリングシステム」を採用している(主要4団体の中で唯一)。

日本人歴代WBC王者(一部紹介)

・井上尚弥/中谷潤人/山中慎介/長谷川穂積 etc

IBF(国際ボクシング連盟)

IBFは1983年にアメリカのプロモーター、ロバート・リーによって設立された。

IBFの大きな特徴は2つ。1つ目は「フリーノックダウン制」を採用。2つ目は「当日計量」を採用している。基本的にボクシングや総合格闘技、キックボクシングなどのコンバットスポーツは、試合前日に計量が行われる。前日計量をクリアすれば、試合当日の体重はいくら増えても問題ない。

しかし、IBFが認定するタイトルマッチにおいては、前日計量に加えて当日計量も行っている。前日軽量〜当日計量までの間に、10ポンド以上増量してはいけないルールを規定。遵守されなければ、タイトル所持者はタイトル剥奪、挑戦者はタイトル挑戦ができなくなる。

日本人歴代IBF王者(一部紹介)

・井上尚弥/小國以載/西田凌佑/田口良一 etc

WBO(世界ボクシング機構)

WBOは1988年に設立され、主要4団体の中では最も新しい団体。「フリーノックダウン制」を採用している点以外は、他の主要団体と比較して特段変わった特徴はない。

日本人歴代WBO王者(一部紹介)

・井上尚弥/田中恒成/中谷潤人/井岡一翔 etc

ボクシングにおける「統一戦」とは

「統一戦」とは、先述した主要4団体のうち、異なる団体のチャンピオン同志が王座をかけて戦うことを指す。記憶に新しいのは、2023年12月26日に井上尚弥がWBC・WBO世界スーパーバンタム級王座をかけて、WBAスーパー・IBF世界スーパーバンタム級統一王者のマーロン・タパレスと対戦。見事勝利し、4団体統一を果たした。

※4団体統一戦は、ボクシングにおける重要なトピックのひとつだが、各団体ごとに独自の規定があり、中々実現が難しいという側面もある。

まとめ

今回はボクシング主要4団体、WBA(世界ボクシング協会)、WBC(世界ボクシング評議会)、IBF(国際ボクシング連盟)、WBO(世界ボクシング機構)について解説した。

各団体でルールやシステムが異なり、ややこしい部分はあるが、この記事がボクシングに対して理解を深めるひとつのきっかけになれば嬉しい。

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