本記事では、9月8日(日)に開催される『BellatorSanDiego』より、メインのBellatorライト級タイトルマッチ、ウスマン・ヌルマゴメドフvsアレキサンダー・シャブリーの見どころについて解説する。
※本大会はU-NEXTでライブ配信される。
非UFCライト級最強が決まる一戦。
まずは両選手について解説したい。
ウスマン・ヌルマゴメドフについて
ウスマン・ヌルマゴメドフ / 26歳 / 通算戦績 : 18戦17勝0敗1NC / 現Bellatorライト級王者(9月5日時点)
(ちなみにウアマンヌルマゴメドフ、元UFCライト級王者のハビブは従兄弟で、現UFCバンタム級2位のウマルは実のお兄ちゃん)
2021年からベラトールに参戦して、現在まで6連勝をマーク。
直近3試合について。
まず、2022年のベラトール288で当時のチャンピオン、ピットブルに勝利して王座獲得。
2023年3月、ライト級GP1回戦で元UFC王者のベンソンヘンダーソンに一本勝ち。
同年10月に行われたグランプリ準決勝で、元ベラトールライト級王者のプリムスに判定勝ち。
シャブリーとのGP決勝に進むも、薬物検査に引っかかり試合が流れた。
今年の5月にシャブリーと対戦予定だったけど、ヌルマゴの怪我で再び試合が流れる。
そして、今回シャブリーとの試合が再度組まれた形になった。
ウスマン・ヌルマゴメドフの特徴
ヌルマゴの特徴として、めちゃくちゃ固い。要するに徹底的に勝ちに徹せれる選手だと思っている。
絶対的な強みとして、グラウンドの強さは間違いない。
TD能力も高く、下につかれたら脱出がかなり難しい。
また、ストライキングもかなり強い。プリムス戦で顕著だったが、早い段階で打撃で優勢をつくれると感じたら、グラウンドの展開にあまりもっていかず、細かい蹴りを散らしながら安全圏内で淡々と打撃でポイントを取りにいく。
強引に前に出ず、リスクをとにかく最小限に削って動くのが上手い。
アレキサンダー・シャブリーについて
アレキサンダー・シャブリー / 31歳 / 通算戦績 : 27戦24勝3敗
2021年からベラトールに参戦して、初戦でデイビスに判定勝ち。
2戦目は、ボビーキングに判定勝ち。
直近3試合については、まず元ベラトールライト級王者のプリムスにほぼ何もさせずKO勝ち。
昨年3月にライト級GP1回戦で、ムサエフと対戦。3Rにシャブリーがボディへの前蹴りをヒットさせてKO勝ち。
前戦はGP2回戦でピットブルと対戦し、スタンドの攻防でピットブルを圧倒し判定勝ち。
今回の試合がベラトール6戦目になる。
アレキサンダー・シャブリーの特徴
シャブリーの特徴として、スタンドのスキルがかなり高い。
ここまでBellatorで5戦やってるが、打撃で明確に押された場面はほぼない。
特にカウンターに関して、相手の蹴り技に対してカウンターの打撃、あと相手の蹴りを掴んでのパンチがかなり上手い。
あとフィジカルが結構強く、TDも中々取られない。
スタンドの技術に関してはBellatorライト級勢の中でトップなのはほぼ間違いない。
この試合の展望
この試合の展望として、ヌルマゴが有利と思っている。
両選手の試合映像をあらためて見た時に、MMAファイターとしての引き出しの多さはヌルマゴに武があるかなと感じた。
今回の試合について、スタンドに関してはシャブリーの方がほぼ明らか上。そうなると、ヌルマゴが序盤からグラウンドに振り切ってく展開があるのではないか。
加えて、シャブリーは序盤様子を見るシーンが多く、その間にヌルマゴがペース掴んで競り勝つ展開もありそう。
ただ、シャブリーはTDDも強い。したがって、シャブリーがヌルマゴのTDをことごとく切って、ガス欠させスタンドで競り勝つシーンも容易に想像がつく。
また、ローに対してのカウンターなども抜群に上手い。それをピンポイントでヌルマゴにヒットさせる展開も全然ある。
ただ、今回は僅差でヌルマゴが上回るのではないか。
まとめ
今回はウスマンヌルマゴメドフvsシャブリーについて取り上げた。このカードは、Bellatorが現状組める最高峰のカード。
両者に関しては、UFCと比較した際に現在のUFCライト級で、トップ7に入ってきても全然おかしくないと思っている。
したがって、それ程レベルが高い選手同士の試合が今大会、U-NEXTで見れるのでぜひ皆さんもチェックしてみてほしい。
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