本記事では、8月25日(日)に開催される『UFC FightNight Kasvegas96』より、メインのミドル級ワンマッチ、ジャレッド・キャノニアvsカイオ・ボハーリョの見どころについて解説する。
※本大会はU-NEXTとUFC FIGHT PASSでライブ配信される。
ミドル級上位ランカーの凶暴ゴリラvsUFC無敗のプロスペクト
まずは両選手について解説したい。
ジャレッド・キャノニアについて
ジャレッド・キャノニア / 40歳 / UFC戦績 : 17戦10勝7敗 / 現ミドル級5位(8月23日時点)
ファイトネームは、ザ・キラ・ゴリラ。
ジャレッドは、元々はヘビー級の選手。その後階級をライトヘビーに落とし、2018年から現在のミドル級となった。
ミドル級転向後は、デヴィッドブランチ、アンデウソンシウバ、ジャックハーマンソンに3連勝。しかも3連続KOという、見事なゴリラっぷりを発揮。
しかし、4戦目でウィテカーに敗戦。ただ、5戦目、6戦目は、ガステラム、ブランソンに勝利している。
そして、UFC276で当時のミドル級王者アデサンヤと対戦。しかし、アデサンヤのジャブとカーフを駆使した、打撃の塩漬けで判定負け。
その後はショーン、マーヴィンと対戦して、いずれも勝利。1番直近の試合では、イマボフに4RTKO負け。今回の試合がUFC18戦目の試合になります。
ジャレッドの特徴
ファイトネームが「キラーゴリラ」ってだけに、フィジカルがゴリラ。あとTDDが強く、TDとられるシーンが少ない。そして、仮にされてもすぐ起き上がる。
加えてかなりタフ。特にウィテカー戦は、3R序盤にウィテカーの打撃をもろにうけ、KO寸前の状況からしれっと生還。
打撃に関しても、ジャレッドは基本オーソドックス。しかし、スイッチも多様しており、特にサウスポーに切り替えた時の、前に踏み込んでの右フックが上手い。
カイオ・ボハーリョについて
カイオ・ボハーリョ / 31歳 / UFC戦績 : 6戦6勝無敗 / 現ミドル級12位(8月23日時点)
ボハーリョは、ダナホワイトコンテンダーシリーズ(DWCS)出身で、そこからUFCとの本戦契約をつかんだ選手だ。
2022年にUFCに参戦し、ガジ、アルメン、マフムート、ミハルに勝利。
直近2試合は、昨年11月にアブス・マゴメドフに判定勝ち。
そして、今年の5月に当時ランキング13位のポールクレイグと対戦しKO勝ち。
今回の試合がUFC7戦目。
ボハーリョの特徴
ボハーリョの特徴として、バックボーンが柔術黒帯なので寝技が強く、UFC参戦前は一本を量産。
ただ、UFC参戦後は打撃の印象の方が強い。
それこそ前戦のvsポールクレイグや、他の試合でも打撃は光る部分がある。特に飛び膝は結構上手いと感じる。
この試合の展望
この試合の展望としては、ボハーリョ勝利予想
ボハーリョ目線で見た際に、この試合の肝は、ジャレッドを懐に入れない戦い方ができるかだと思っている。
つまり、ボハーリョがアデサンヤのように、遠い距離から打撃で削り、打撃の塩漬け。加えて、強引にキラゴリラが突っ込んできた時に剥がし、また遠い距離から削っていく戦いができれば、ボハーリョが勝つと思っている。
まとめ
今回はジャレッドvsボハーリョについてまとめた。無敗のプロスペクトvsベテランゴリラ、という構図の中で、UFC側からはボハーリョをスター街道に乗せたい匂いがプンプンする。
ジャレッドが期待のプロスペクトを跳ね返すか。あるいはボハーリョの勢いが勝るかという点で、面白い試合になりそうな予感がしている。
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