【UFC305】ミドル級タイトルマッチ、ドリカスvsアデサンヤ。セミはフライ級注目の一戦、カイカラvsエルセグの見どころ解説

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本記事では、8月18日(日)に開催される『UFC305』より、世界ミドル級タイトルマッチ、ドリカスvsアデサンヤ。加えてフライ級マッチの、カイカラvsエルセグの見どころについて解説する。

※本大会はU-NEXTとUFC FIGHT PASSでライブ配信される。

UFC305の見どころはメインとセミ

やはりUFC305で要注目の試合は、ドリカスvsアデサンヤ。そして、カイカラvsエルセグだ。

まずはメインのドリカスvsアデサンヤについて紹介する。

世界ミドル級タイトルマッチ|ドリカスvsアデサンヤ

引用 : UFC HP

ドリカス・デュ・プレシ / 30歳 / UFC戦績 : 7戦7勝無敗 / 現UFCミドル級王者

まずはドリカスについて、直近の試合を振り返る。

今年の4月に当時のミドル級王者、ショーン・ストリックランドと対戦。かなりの接戦だったが、ジャッ判定スプリットでドリカスが勝利。南アフリカ出身として史上初のUFC王座獲得に成功する。

その他、当時ランキング2位のウィテカー。当時ランニング5位のデレクブランソンに勝利している。

ドリカスの特徴にとしては、フィジカルが強い。したがって強引にプレッシャーをかけつつ、その中でタックルを混ぜてくる。加えて打撃やケージ際も強く、何よりタフ。

これといった弱点がない選手だ。

引用 : UFC HP

イスラエル・アデサンヤ / 35歳 / UFC戦績 : 16戦13勝3敗 / 現ミドル級ランキング2位

アデサンヤは、2018年にUFCに参戦。そこから5連勝。6戦目でガステラムに勝利し、ミドル級暫定王者に。7戦目の王座統一戦で、ウィテカーに勝利。見事正規王者になった。

その後、ロメロ、パウロコスタ、ジャレッドらを相手に5連続防衛。

2022年、アレックスペレイラに逆転TKO負けを喫し王座陥落。ただ、その翌年にペレイラと再戦し、2R後半に渾身のカウンターをヒットさせKO勝ち。再び王座に返り咲いた。

前戦は昨年9月、ショーン・ストリックランドと対戦。この試合、下馬評はアデサニヤ有利で、オッズ差もかなりあった。しかし、全ラウンドを通してショーンが上回り、判定負け。再びミドル級のベルトを奪われた。今回が約1年ぶりの試合になる。

アデサンヤの特徴は、一言で言うと「カウンター職人」。

203センチという脅威のリーチ。そして抜群の距離設定、フットワークで遠い距離から自分の打撃を当てるのが上手い。(フットワークに関しては、全盛期のトンプソンくらいあるかなって思っている。)

ドリカスvsアデサンヤの展望

結論、ドリカス有利だと考える。アデサニヤの弱点は、ペレイラ、ストリックランドのような、打撃の技術が高い選手に距離を潰されると、後手になるのが弱点だと感じる。

その点ドリカスは、ペレイラ、ショーンほど打撃技術はない。ただ、それを十分にカバーするフィジカル、スタミナを持っている。したがって、前にどんどんプレッシャーをかける。加えて、ドリカスが打撃勝負しても、そこを不利と感じたら組みを徹底する方向に切り替えるのも容易に考えられる。

ただ現状のオッズを見ても差は殆どなく、互角であるのは間違いない。

セミメイン : カイ・カラフランスvsエルセグ

引用 : UFC HP

カイ・カラフランス / 31歳 / UFC戦績 : 11戦7勝4敗 / 現フライ級ランキング4位

まずはカイカラの戦績について振り帰る。

直近は昨年6月、当時ランキング7位のアルバジと対戦し僅差のスプリット負け。ただこの試合の判定はは疑惑が残り、海外メディアの多くはカイカラ勝利を支持している。

その前戦、フライ級暫定王者決定戦でモレノと対戦。拮抗する展開となったが、3R終盤にモレノのミドルがクリーンヒットし、パウンドで敗戦。

その他だと、元UFCバンタム級王者のガープラント。当時フライ級2位のアスカロフと対戦し、いずれも勝利している。特にアスカロフとの試合は、個人的にカイカラのベストバウトだと思うのでぜひ見てほしい。

カイカラの特徴は、ガーブラント戦で見せたような、低い重心からの一気に前に踏み込んでからの、右のオーバーハンド。加えて左右にスイッチからの、左フックが得意だと感じる。

また、シティキックボクシングに所属しており、元々もってたボクシング技術が上手くMMAの形にハマっている。(シティキックボクシングには、アデサンヤ、ヴォルカノらが所属している。)

引用 : UFC HP

スティーブ・エルセグ / 29歳 / UFC戦績 : 4戦3勝1敗 / 現フライ級7位

2023年にUFC参戦。

直近は、2024年5月に現フライ級王者のパントージャと対戦するも、スクランブルで差をつけられ判定負け。(ただジャッジ3人のうち2人が1ポイント差で、かなり接戦だった)

その他だと2024年3月にマットシュネルと対戦し、KOで勝利。

エルセグの特徴としてバックボーンが柔術黒帯で、寝技が結構強い。(UFC参戦前は一本を量産していた。)

ただ、UFC参戦後は、打撃の印象が強い。UFCで勝ってる試合は、打撃で主導権を握って勝ってる試合が多い。加えて、近い距離での打撃のディフェンスが上手い。

カイカラvsエルセグの展望

結論、エルセグだと考える。

エルセグは、ここまでUFC4戦で未知な部分は多い。だが現時点でも、カイカラよりストライキング技術が高いと感じる。また、エルセグはグラウンド技術も長けており、グラウンドに持ち込んで、エルセグが削り切るという展開もあるのではないか。

まとめ

ドリカスvsアデサンヤについては、現状あまり人気がないドリカスが、アデサンヤのようなビックネームにいい勝ち方をして、人気を爆発させるか。そして、アデサンヤが約1年ぶりの復帰戦で、彼の現時点での現在地を測れる試合になると思う。

カイカラvsエルセグについては、フライ級上位勢同士の対決となる。そしてフライ級には日本人選手として平良達郎、鶴屋がいる。今大会のセミメインの2人と、平良、鶴屋が交わる可能性は十分にあるので、注目に値する1戦なのは間違いない。

大会は今週末開催。ともに楽しみましょう!

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